「中国はまだ台湾を攻撃する自信も余裕もない」 現地の市民が軍事演習を脅威と感じない理由!?

ナンシー・ペロシ米下院議長の訪台をきっかけに、台湾海峡周辺では中国の軍事演習が行われた。日本では「台湾有事」「台湾海峡の危機」が囁かれているが、台湾人の日常生活には大きな変化は見られない。ジャーナリストで大東文化大学教授の野嶋剛氏が、台湾人の心理と現地事情を読み解く。
写真】IQ180、38歳の天才として一躍有名になった台湾人とは?
 北京(習近平政権)は誤算だったに違いない。もし本当なら、台湾社会はパニックになり、株価は下がり、人々は海外に逃げ、フェイクニュースが乱れ飛んだだろう・・・・・・・・。実際、1996年の「台湾海峡危機」では、ミサイル4発で台湾社会はパニックになりかけ、株価は急落し、海外脱出や移民申請をする人が急増した。
 今回、ミサイルの数は4発から11発に増えた。ミサイルの数も4発から11発に増え、攻撃の規模も大きくなった。しかし、8月4日から7日にかけて行われた中国の軍事演習を、台湾社会は極めて冷静に受け止めていた。このことが不思議に思えて、台湾で日本のテレビなどのネット番組に出演すると、必ずこの点について質問された。
 確かに、台湾社会は冷静だった。しかし、「穏やか」という言葉で一括りにするのは、いささかためらわれる。冷静なだけでなく、一種のイベントとして楽しんでいるようにさえ見えた。
ドローンを見ようと浜辺に集まる若者たち。ミサイル演習の朝、漁港で報道陣に「漁に出るんですか」と聞かれた漁師は、「今日は潮がいいから、仕方なく海に出ているんだ。きっと大漁になる」と、その漁師は笑いながら漁に出た。株価はいたって普通である。
 実は、ここ数年、台湾ドル高が続いている。中国の圧力が強いとはいえ、台湾には半導体という虎の子産業があり、コロナの里の需要もあって半導体は活況で、2021年の台湾の経済成長率はアジアで最高水準の6%を超えると予想されている。2021年の台湾の経済成長率は6%を超え、アジアで最も高い水準になると予想されています。この数値は中国の8.1%に匹敵する。
 最近の円安に加え、台湾の物価も上昇しており、コロナ以前と比べると3~4割は高く感じる。昔は「安い!」と思っていたマッサージも、今は「安い!」と思ってしまう。安い!」と思っていたマッサージも、日本では1時間2,980円と経済的になった。ランチも1食2,000円前後が普通になってきた。日本人はどんどん貧しくなっているのだ。
 話は戻りますが、1996年のミサイルは台湾の近海に落とされましたが、今回は台湾の中心都市である台北の真上に飛んでいったのに、台湾人は楽観的すぎるのではないかとも思いました。

「中国はまだ台湾を攻撃する自信も余裕もない」 現地の市民が軍事演習を脅威と感じない理由!?
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